スキーヤーとしては憧れの蔵王ではあったが、今回が初めてのトライ。
先ずは宿探し、ネットで入念にチェックを入れたが、老舗の温泉スキー場とあって、宿の数も豊富でバリエーションに富んでいる。
ゆえに選択が非常に難しかった。幸い、蔵王観光協会のホームページがあり、そこで宿の検索ができたので大変助かった。
条件は当然のことながら、温泉もちろん源泉掛け流しで露天風呂有り、そして重要なのがゲレンデまでの徒歩での所要時間。
ファミリーであれば徒歩5分でも結構きつい。
所要時間0分から1分以内で探して絞った結果、今回は上の台ゲレンデ近くのホテルオークヒルに決めた。
蔵王は料金的にとてもリーズナブルなホテルが多くあり、これが非常に悩める部分でもある。ある程度老舗の有名温泉旅館で
値段も張るところもあり危険を冒すよりは間違えのないところを選択しようという案もあったが、今回はあくまでスキー旅行であり
温泉観光旅行ではないので、ゲレンデまでの距離優先でホテルオークヒルを選んだ。
ちなみに、ホテルオークヒルはリフト券セットのプランがあり、その老舗旅館にはないため家族4人1泊で2〜3万円近くの差が
出てしまう。今回は2泊なので、5〜6万は結構大きい。



結果的に、今回のホテル選択は大正解。ゲレンデまでは徒歩1分であったが、我々には1分が限界。特に帰りは疲れ切っている
ので、スキーを担いでの歩行はとても辛い。学生時代は徒歩10分でも近く感じたが、それも今は昔の話。
ホテル内施設も比較的きれいで、唯一乾燥室が学生のころの合宿を思わせる昔ながらのものであるが、特に問題はない。苗場
と比べてしまうと要求が贅沢になってしまう節がある。
料理も1日目は和食、2日目は山形牛すき焼きでボリューム味も申し分なし。但し、大人の味が多く、子供は食べなれていないせ
いか和食は多少口に合わないようであった。今回は、せっかくの山形牛と言うこともあって、奮発して肉の質をグレードアップして
もらった。予約では1人2,500円UPで1万円プラスの良い肉を注文したつもりが、実際は1家族で2,500円と思ったらしく、
それでも十分満足できる山形牛であった。もし、1人2,500円であったらどんな肉だったであろうか?次回のお楽しみである。
朝食もボリューム満点。小さい子供はお子様セット。

夜食に部屋まで出前してくれるラーメンを頼んでみた。地ビールを買ってきたのでつまみにキムチも注文した。
とても旨い。ラーメン好きの我家全員が納得の味であった。



お風呂は最高!源泉が惜しみもなく掛け流されている。白く濁った独特のにおいの温泉は酸性度の強い硫黄泉だ。雪景色の
中の露天風呂も格別。これは本当の話だが、スキー疲れ筋肉痛が全く残らず、切り傷などの直りが異常に早い。おかげで帰り
の4、5時間の運転も全く眠たくならず快適に帰って来られた。その昔、矢に打たれ負傷を負った武士がこの温泉につかると
瞬く間に回復したと言う言い伝えが書いてあったが、まんざらと言うか正に真実の伝説であることが実感できた。

このホテルオークヒルには、
クラブオークヒルと言う会員制度がある。入会金無料で利用金額の5%がポイントとして還元され、
ポイントはそのまま次回利用時割引に利用できる。私たちも今回の宿泊でボーナスポイントも含め約6000ポイント獲得した。
よって次回の利用時は6,000円割引となる。なかなかうまいリピーター獲得術と言える。また会員はいつでも入浴無料。
当然次回も利用すること間違いなしだ。






ホテルから見た上の台ゲレンデ
もちろん、リフトは動いている。
全くのプライベートゲレンデ。
どこにスキーヤーがいるか探すのが大変。




ダイヤモンドゲレンデ
3月下旬なのに−10℃以下
春スキーなどとは到底言えない。








中央ゲレンデが見える。
その先には、地蔵山樹氷原が望める。
我々も、山頂付近にまだ残る
アイスモンスターを求めて近くまで行ったが、
猛烈な吹雪と霧に阻まれ、3日間とうとうたどり着けなかった。
正直、命がけに近い。
さすがの我々も身の危険を感じた。
ものすごい風、そして3メートル先の視界もないガス。
子供連れの場合、天候には要注意だ!
全くの快晴時に限り山頂へのトライは行うべきであろう。
掲載している写真の視界は良好であるが、このような景色が見れたのは
3日間でほんの数分で、あっという間に視界はなくなる。
風も猛烈で、体を縮めないと下りでも前に進まないくらいすごい。
よって、フェイスマスク等完全防備で行かないと地獄を見ることになる。
そうなるとはっきり言って、スキーなど楽しめる余裕などなく、とにかく早く
下山したいという気持ちに駆られるばかりである。
ゲレンデ中腹にある大露天風呂
冬季はクローズ。とても良い雰囲気。湯煙がとても温かそう。スキーよりも温泉気分になってしまう。

昼食は、ゲレンデマップにクーポンが付いているレストランがお得。ホテルやゲレンデに行ったらクーポン付の
ゲレンデマップを探すと良い。
蔵王センタープラザにあるお土産店はとても充実していて、美味しいものが揃っている。
今回は、ここで色々なものを買ってしまった。饅頭類はどれもとても美味しい。「究極の豚まん」も外せない。
名物のこんにゃくも味がしみていて格別。
新左衛門の湯にあるお土産店も、良い地酒が揃っている。
地域限定のさくらんぼ・フルーツ・ラフランスのグミはお土産には最適。

山形蔵王IC近くに、「萩の月」のショップがあったので迷わず購入。

高速のSAで福島の銘菓「ママドール」も買いたかったのだが、どこにもなかった。
どうやら、下りの安積PAにしか置いていないようだ。

下りの上河内SAは新しく、行きに朝ごはんをここの「宇都宮餃子広場」で食べたが、大満足の美味しさ。

帰りにどうしても地元の「手打ちそば」が食べたかったので、地元の方々が行く美味しいお蕎麦屋さんを聞いて、行ってみたのだが
あいにく休みであった。仕方なくナビで近くのお蕎麦屋さんを探してみた。

清流のほとりにある。       
蝋燭庵(あかしあん)

最高のロケーションで
最高の蕎麦が堪能できる
偶然見つけたにしては
旅の最後の夕食を締めくくるに
余りある感動的な食事であった。







店内座敷から見える
清流。

さらに蕎麦の味を引立たせる。
一見普通の民家と言う感じなので
通り過ぎないように。









東北自動車道はまっすぐでとても運転しやすく、行き帰り共に5時間以内で到着できる。
行く前は、約400キロの道程はきつそうに思えたが、温泉効果もあり以外に楽なドライビングであった。
家族全員がとても思い出深い素晴らしい旅行となった。

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今年の滑り収め。少年野球の都合で今シーズンは昨年ほどスキーにも出かけられなくなってしまったため、出来るだけ内容の濃いスキー旅行にしようと考え、スキーのメッカ蔵王を選んだ。結果は期待以上に素晴らしい、滑り収めには相応しいスキー旅行となった。
蔵王温泉スキー場
2005/3/28〜30 ZAO